インソール療法

インソール(insole)とは、靴の中底のことです。

何故、市販品が多いのに治療院で作成するのか?

一言で言えば、自分がインソールに求める機能を有している商品が市販品でなかなか見つけることが出来ないからです。
例えば、足のアーチ(内側)のkey stoneは舟状骨になります。正常であれば内側アーチの一番高い骨は舟状骨になるのが理想です。しかし、市販品はアーチのトップが舟状骨以外のものも多くあり体重が母趾列に乗せにくく、かえって立位や歩行が不安定になる場合もあります。



当院のインソール作成目的

私は長い医療現場の経験と実績よりインソールに求めるものは装具の機能を求めて作成します。
結果として、日常場面でのパフォーマンスの向上を目指し作成します。

装具の作成目的は
変形や機能障害に対して
① 変形の予防・矯正
② 患部の保護
③ 失われた機能の代償や補助
を目的とします。



インソールの対象となる方

対象となられる方は、一言で言うのであれば片足立ちやステップでふらつきを生じる人が対象となります。
片足立ちやステップがふらつきが生じる方は、変形や機能障害のある可能性があります。
変形や機能障害というと一般の人と縁遠いように感じるかもわかりませんが扁平足、外反母趾といった病名が付くものもあれば、病名の付かない痛みや重心移動が上手くできない・足が出せない・足が重いなどといった機能低下だけの場合もあり全ての方が対象となります。
このような現象は、貧弱な方だけではなくスポーツを行う人(プロの選手でさえ)も起こりうる現象です。
例えば、同じ靴なのにインソールを変更するだけで同じ足踏みが軽くなる人や野球のボールを投げるときに足が安定すると楽に投げられパフォーマンスの向上する人もいます。
時には、インソールをつけて軽い運動や日常生活するだけで柔軟性が改善される方もみえます。



当院でのインソールの考え方(位置づけ)

インソールは必要な機能を付加するためにリアルタイムでサポートであるものと考えています。
インソールは、足の機能が十分であれば特別に使用する必要はないと思います。ですから、一度インソールを使用しても足の機能が向上すれば常時使用しなくても良くなったり、不要になったりする事があります。足の機能の向上により、インソールを作成して3週間もすると見かけ上の足の形が変わることも多く、一生ものという考え方はありません。
個人差がありますが、当院で作成した扁平足の方がインソールを作成後、1ヶ月もたたずにアーチが出来てきているように感じる方がみえます。中には、足長が短縮し昔履いていたサイズの小さい靴が履けるようになったとご報告いただく事もあります。



当院でのインソール作成手順

当院のインソールは、ベース板、舟状骨パッド、中足骨パッドを使用しています。
ベース板に舟状骨パッド、中足骨パッドを添付して作成します。
作成の際には、立位荷重下にて作成します。

最後に、ベース板にカバーを被せ出来上がりとなります。



当院のインソール作成に要する時間

身体機能のチェックと作成を行うために3時間程度かかります。作成に要する実質時間はmm単位の調整をするために2時間程度いただいています。

当院では、靴をご用意していません。ご用意いただく靴は、普段履いている靴で結構です。自分の履きやすい靴で出来れば、中敷きが外せる交換できるものをご持参ください。
インソールを作成する場合、当方で用意するインソールのベース板が5mm程度の厚みがあるため、中敷きが外せない靴で作成するとインソールの厚みの高さが靴の中の高さを低くしてしまい、靴の中が狭くなり、違和感をおぼえる方もみえます。



当院のインソールを作成する際の注意点

当院では、最も効果のあるインソールを作成することを目的といたします。
結果、大きな変化がみられる場合があります。反面、効果が大きい場合は副作用とも言うべき現象が生じる場合があります。
例えば扁平足の方がインソールを作成した場合、足底の軟部組織の状態により疼痛が生じる場合があります。急激なアーチの持ち上げは足底の軟部組織の急な変化を要求するからです。
その場合、作成の際に軟部組織を考慮して少し機能を落とすのか、機能はそのままにして足底の軟部組織の柔軟性確保を目的としたエクササイズを実施し対応するかの選択を伺う場合があります。